歯科医療で使われる金属素材について
歯を削った後は、何かしらの人工材料を詰めたり被せたりする必要があります。その材料の中には金属を使ったものもあり、金属アレルギーや審美的な問題などが指摘されています。
保険診療であれば選択肢が限られてしまうため、当院では必ずしもメタルフリー(金属を一切使わない)治療を行うというわけではありませんが、気になる方にはよくご説明した上で他の選択肢もご提示させていただくようにしています。
金属アレルギーの症状
特に金属アレルギーを引き起こしやすいのは、水銀(昔は使われていました)、ニッケル、クロム、コバルト、パラジウムなどで、以下の症状が現れます。
- お口の中の粘膜の炎症
- アトピー性皮膚炎
- 脱毛症
- 肌の水疱(すいほう)
- その他、原因不明の体調不良や皮膚の炎症など
金属を使わない詰め物・被せ物
金属アレルギーが気になる方、そして見た目の美しさを追求される方には、以下の選択肢があります。
どの素材が最適かは患者さんの歯の状態や噛み合わせ、ご希望などによって変わります。そのためしっかりとご説明させていただき、よく患者さんと話し合った上で納得のいくものをお選びいただくようにしています。
CAD/CAM冠
ハイブリッドレジン(プラスチック)とセラミックスを合わせた材料です。
コンピューターシミュレーションによって自動的に加工できるのが特徴です。
真ん中の歯から数えて4番目か5番目の歯を治療する際は、保険が適用されます。
- 見た目 ★★★
- 丈夫さ ★★★
e.max
白いだけでなく、細かい色合いや透明感も調整できるのが特徴です。
また、硬すぎないため噛み合わせる自分の歯を傷める心配もありません。
- 見た目 ★★★★
- 丈夫さ ★★★★
料金
インレー | 30,000円 |
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4/5冠 | 40,000円 |
クラウン | 70,000円 |
※ファイバーコアを入れたい場合、別途5,000円かかります。
※税抜価格になります。
ジルコニア
非常に丈夫な白い詰め者・被せ物を作ることができます。
ただし、硬すぎるため噛み合わせによってはジルコニアを使わない方が良いこともあります。
- 見た目 ★★★★★
- 丈夫さ ★★★
料金
インレー | 40,000円 |
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4/5冠 | 50,000円 |
クラウン | 80,000円 |
※ファイバーコアを入れたい場合、別途5,000円かかります。
※税抜価格になります。